犬との時間


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犬からもらえるたくさんの時間.


うちにはがいます。

ブルドックが。

2匹。

でっかいのと、ちっちゃいの。

との時間は笑ったり、感心したり、叱ったり、心配したり、ゆっくりしたり、いろいろ。

でっかいのは、そろそろ、じいさんですが、
力は強く、めったなことに動じない、我が道をいく性質。
男らしい犬です。
でも、最近やけに甘えん坊。
子供に戻り始めているのか..。

ちっちゃいのは、むちっ、と小柄。
内弁慶の甘えん坊。
人なつっこい印象とは全く異なり、ほとんど人になつかないので、
鼻ぺちゃの犬が好きな人が、「あら、あら。こんにちは。」と近寄って来てくれても、
威嚇して寄せ付けません。
恐がりなんです。
大抵、ちがった意味で「あら、あら。」と、その場をさって行かれます。

でっかい方は、少し迫力があるので、
相当犬好きな方でないと頭をなでたりしません。
でっかい方はこれまた、見た目の印象とちがって、
人見知りもしないので、
ベロッと相手の方の手など、舐める可能性があります。
心配です。
気を使います。
濃いんです。
唾液。
痒くなったりします。

以前、でっかい方と散歩をしていると
後ろからまるで吸い付けられるかのように、それも尻の方から
両手で抱きしめるかたちで寄って来てくれる人がいました。
その気配に、でっかい方も振り返り、私も気を引き締めますが、
ふと見ると、サングラスをかけたガタイのでかい
腕にタトゥーを入れた青年でしたので、
この人なら安心と、でっかい方を撫でてもらいました。
嬉しそうに家の犬を撫でてくれていました。

でっかい方もちっちゃい方も青年も第一印象とは異なります。

犬の面倒を見てゆくことは確かに大変ではありますが、
犬がいなかった時よりも確実に、
楽しい時間が多く作られています。

犬との散歩の時間、
歩いたこともなかった道をたくさん知ることが出来ました。
犬と一緒だと、結構長く目的もなく歩けます。
一緒に歩きながらたくさんの景色を見ることも出来ます。

犬がいることで、今まで行ったこともなかった
キャンプにも行くようになりました。

犬を飼うのは初めてでしたので、
私の日常に初めてのことが一気に増えました。

犬種によって、飼い方が異なる様に、
ブルドックも飼い方が異なるところがあります。
ブルドックを飼うときに、たくさんの注意を受けました。
そして、アドバイスも。

ブルドックは普段の暮らしの中の暑さ寒さだけでも
命に危険が及ぶデリケートな犬です。
調べた事も含めて、ブルドックの事をまとめたいと思いました。




bulldog


十三世紀〜十九世紀、約600年もの間、
イギリスで“ブル・バイティング”という闘技が全土で開催されていました。
杭にロープをかけ、それに繋がれた雄牛(ブル)を何匹かの犬が鼻面などに
噛み付いて地面に倒すといういうもの。
その闘技の為に、繁殖、改良されたのがブルドックです。

さまざまな問題を含み1835年、この闘技は法律でやっと禁止になります。
闘技が禁止されれば、ブルドックの使用目的が無くなります。
だんだんと数も減り、絶滅の寸前まで追い込まれますが、
熱心なブルドック愛好家達により、ルックスはそのままに、
闘争心のある性質は取り除かれ、
現在の温和な性格を持ったブルドックになってゆくのです。

このように、改良に改良を重ね、人工的に作り出された犬です。
人の手がなければ生きてゆけません。

個性的なブルドックの特徴は主に闘技で雄牛を倒す為にできた形です。
現在では、その特徴を闘技を離れて、尾の形や歩き方、胸の広さ、毛の色など
愛好家達は別の角度で楽しみます。

ブルドックの頭部は大きく、肩の幅もあり、前半身ががっしりして前足が短いのに対し、
後半身が小ぶりで腰が高いのは、雄牛に噛み付いた時、
振り回されても食い付いていられるように、
飛ばされても怪我を少なくすませるため、
戦うために低い姿勢がとり易いからだそうです。

その他の特徴として、アゴ、口は、受け口で下から上に上がっています。
これは、牛を下アゴからも噛めるようにし、
噛んでいる間、窒息を防ぐために作られた形らしいのです。
今では、口を閉じた時、下あごがしっかりと閉まり、歯が見えない方が良い、など
ブルドックを見るときのポイントのひとつになっています。

耳も、牛や他の犬に噛まれないように短くされていたそうですが、
現在ではローズイヤーと呼ばれ、目からなるべく離れた位置にあり、
耳の内側が見える形に整えるなど、
こちらも特徴の一つになっています。

尾がくるくる丸まったスクリューテイル。

ゆらゆらと揺れるような歩き方。

大きくされた口とたるんだほっぺ、そして、ぺちゃんこの鼻。

今では闘技の為に作り出された形の意味さえなくなり、
すべて愛嬌のある特徴として、ブルドックの個性を形作ってくれます。

そして、内側の性格はと言うと、
ブルドックを飼っているほとんどの方は「甘えん坊」と答えます。
ブルドックの事を書かれた本を読んでも同じ。

そして頑固な面がある事もよく言われます。
わかります。
頑固です。
嫌な事、やりたくない事だと動かなくなったりします。
自分が外に行きたい時には、息が上がってしまう程はしゃぐのに。
すねている時は、呼んでも聞こえていないふりをして来ようとしません、が、
耳だけは動いてこちらの様子をうかがっています。

体質は、体内での温度調節が出来ずらいので、暑さ、寒さに弱いです。
とにかく室内の温度調節、外出中の体温の事を注意しなくてはなりません。

暑い時期には、無理な運動、長めの外出、温度が少しでも高い場所にいるだけで
体内の温度は上がりっぱなしになり、死に至る事があります。

ベロの色が紫色になり、呼吸がガーガーとなったら直ぐに涼しいところに
連れて行かなくてはなりません。
氷水で洗ったタオルを、胸の辺りを避けながら体にあてて
タオルが熱くなったらまた冷たくしてのせてあげる。
又は、タライにおなかが浸かるくらい水を張り、
いやがらない様ならその中でからだの熱をさます。
タライに入らないようなら
驚かないように、足の方から少しずつ水をかけてあげるなど、
至急、体温を下げる事が大事になります。

寒い時期は、室内の温度を調整し、温度の低い場所では長時間居させない、
一年中のことですが、特に、冬場のお風呂後は体についた水をタオルでしっかり拭いた後、
ドライヤーで完全に水気を取り除きます。

部屋が暖房で温かかったからと、
冬場のお風呂で、完全に水気を取って乾かさなかったお宅のブルドックが
亡くなってしまったというお話を聞いた事があります。

自分の体内で温かくする事の出来ないブルドックは、体内の温度がどんどん低下して、
命を落としてしまいます。

最近でこそ、ブルドックを飼われてきた方達のアドバイスや飼い方の情報も入り
トラブルも少しずつ減ってきているそうですが、
以前は、ブルドックを飼っている方が少なく、
飼い方もよく知られていないために、外で飼ったり、
人間にとっては我慢もできる、ちょっとした暑さの中で亡くしてしまったなど、
悲しい事が多々あったと聞きます。

散歩をさせていると、以前ブルドックを飼われていたという方が、
話しかけてきてくれます。
やはり、暑さの中で亡くなったとおしゃられる方がいます。

また、別の方のお話の中で、自分が参考にさせて頂いてる話があります。
街で話しかけてきて下さった、その方のお知り合いがブルドックを飼われていて、
動物病院に入れなくてはならず、入院をさせていたそうです。
いよいよ退院の日に迎えにゆきますと、
その子は、飼い主さんを見たとたん、
我慢していた寂しさと
飼い主さんが迎えに来てくれた嬉しさのあまり、
感情、呼吸などのバランスが崩れたのでしょうか、興奮が収まらず、
気道も狭いブルドックですから、呼吸が整わなくなってしまったのか、
なんと、待ちに待った退院の日に、
迎えにいった飼い主さんの前、病院で亡くなってしまったそうです。

ブルドックの飼い主に対する愛情、甘えん坊で寂しがりやの気質、
気道の狭さ、体内温度を調節できないこと、興奮をさせてはいけないなど、
人工的につくられた体質の困難さ、
悲しい程、ブルドックの特徴の上に亡くなられたこのお話は
忘れることができません。

その話を伺いながら思い出されたことがあります。
ちっちゃい方がまだ3ヶ月の頃、目にサクランボの様な固まりが出て来る
チェリーアイと呼ばれる症状が出て、病院で手術をした事があります。
チェリーアイの大きさにもよりますが、小さければ薬で治る場合もありますし、
最近では、切除手術せずに目の中に戻して
再発を防止する手術が広まってきているそうです。

当時も、そのような手術をされているところもあったのでしょうが、
薬では治りそうもない位大きくなっていたので、
切断手術を選び、まだ、3ヶ月の小さい体に全身麻酔をして取り除きました。

夕方には手術も終え、引き取って帰れるとのことでしたので、
動物病院にあずけている安心から、
仕事をして、夕方ゆっくりと迎えに行きました。

病院に着くや、先生から、“よく鳴いてたよ”と言われました。
目を覚ましてからずっと病院の方にからだを触らせようとはせずに、
ずっと、ずっと鳴いていたそうです。
「はい、迎えにきたよ。」と、手渡された時には、
脅えと、鳴き疲れから、ふらふらになっていました。
ぴたっと私にくっいたまま離れず、
ふと気ずくと私の服には手術を終えた目からの血が着いていました。

何十分か経ってやっと先生がくれたビスケットを少し口にし、
落ち着いてはきましたが、もっと早く、1分でも早く、
なんで迎えに行ってあげなかったのかと、大変後悔した憶えがあります。

チェリーアイは切断手術をすると、ドライアイになり易いなど、
思っていた以上に後遺症があること、
ブルドックは麻酔での事故もおこり易いこと、を後で知って、
さらに後悔、反省をしました。

病院が悪い訳ではありません。
私、飼い主の情報、知識、管理不足です。

幸い麻酔での事故も無く、今のところは目立った後遺症もありませんが、
知識と情報が足りないこと、また、知っているつもりでも
様々な状況で思いもかけないことが起きること、
そのために、もの言えぬ動物の命が危険にさらされることを
もっと、もっと注意しなければいけませんでした。

犬のこと、それぞれの犬種が持つ性質、体質のことを
よく調べ、
人が健康管理をし、
様々な犬種を診察したことがある、
犬種それぞれの体質などにも詳しい病院を選ぶなど、
犬もセカンドオピニオン、サードオピニオン、
どんどん安心してまかせられる病院を探して相談してゆくのは
とても大切なことだと思います。

私も日々、不注意のないようにしなければ、と、
いろいろ思いだしては心を引き締めさせられます。

そして、ブルドックは、人工的に作られた体型、体質のためか、
寿命が長くはありません。
犬の寿命が15〜16歳と延びている中で、
ブルドックの寿命は10歳位と言われています。
10歳を超えたら、さらに注意が必要になります。

オッサンみたいな、いびきをかきながらお腹を出して寝ている姿を見ていると、
心がゆったりしてきます。

犬達と一緒にいることで、自然に楽しい時間がどんどん作られてゆきます。

そして、犬だけではなく動物は、その全てで、
私達に素晴らしい時間を作り出してくれています。

では、人は、自分は、動物に同じくらい素晴らしい時間を作り出せているのか
考えると自信が無くなります。

人間が動物にとって“いい時間”をもっと作ることが出来たら。

思いつくことから、
出来るところから、
作りはじめることが出来たらと思っています。






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