犬との時間-それから


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犬が自分の年齢を超えて行く時間.


それから、数年経ち、

2匹のうちの大きい方が2011年11月に約14歳で永眠しました。

縁があって家にきてくれたのが、約7歳の夏。

7年間、一緒に時間を作ってくれました。

私たちにたくさんのコトを残してくれました。

居なくなってから気付かされたコトも。

生前、大きい方といつものように散歩をしていると、

以前ブルドックを飼われていた方から声をかけられました。

しばらく立ち話をした後、その方が大きい方の体格を見て

「少し太り過ぎかな?」と、心配そうにつぶやかれました。

「はい、、食欲旺盛で。。」とお答えして家にもどりますが、その言葉が気になっていました。

その方に言われる前から、大きい方も小さい方も少々ぽっちゃり度が高いかな、とは感じていましたが、

犬種としては、他の子と見比べてもさほど目立って太っていたわけではなく、

皮膚や毛の状態も良いと思っていました。

しかし、大きい方は高齢になってきていたので、少しダイエットが必要かもと、

一応、2匹ともいつもより若干食事の量を減らしてみることにしました。

からだの脂肪が少し減ってきたのと、高齢で筋肉が付きづらくなってきて痩せ始めたころが重なり

前程ぽっちゃりではなくなった大きい方は、食欲も有り、変わらず元気な様子でした。

そんな状態で日々を送り、年齢を重ねた感じが表情などにも伺えるようになり、

散歩をしていても、『今、おいくつ?」と

高齢であることを前提として年齢を聞かれることも多くなりました。

そんなころ大きい方の足元が弱くなって来たな、、と、動作を見て感じはじめていました。

廊下を歩いていてもヨロ付き、ちょっとした動きですぐ倒れてしまいます。

気になりはじめてからわりと早く、足に力が入らないのか、

ふらふらと歩く力が弱くなり、そして立っていられず歩けないようになりました。

その後は、寝た状態の時間が増え、1ヶ所、また1ヶ所と

床ずれが出来はじめました。

床ずれになりかけのところやなりそうな個所に注意をしながら、

傷口やなりそうな個所の皮膚が床や何かに触れないようにしたり、

体勢を整えたりしましたが、床ずれは、どんどん増え、広がりはじめます。

毎日、傷口がかさぶたにならないかと期待しながら床ずれの対処をして過ごしました。

そんなある朝、7年間ではじめて起こったこと、

大きい方が、食事を欲しがりません。

重大なコトだとすぐに察することができました。

前日まで、からだが痛くてつらくても一生懸命残さず食べていた食事を

その朝には、口元にもっていっても食べることができませんでした。

大きい方が何も口にしないので、外出中の私のかわりに、

スポーツドリンクを買いに出たひとが戻った時には、

息もなく、大きい方は、一匹で行ってしまいました。

わたしが戻った時も、横になっているからだはまだ温かく、

このままじっと見ていれば、呼吸をし、いつものようにベロが動き出しそうな感じでした。

後日、引っ越しを予定していた私は、

中型犬なのに大型犬用の骨壺に入った大きい方と

突然、昔のように1匹に戻ってしまった小さい方と一緒に

年の暮れに引っ越しをしました。

既に10歳になっていた小さい方も歳を重ね、以前よりも痩せておりましたが、

痩せてきているのも年齢が影響していると思っておりました。

1、2ヶ月バタバタと過ごしていた中、

高齢とは言え痩せ方が気になり病院で診ていただくと、

「食事の量を増やしてください。飢餓状態の数値に値する。」との検査結果に

驚きと後悔と反省の思いが一気に湧いてきました。

食事の量は、一番太っていたころにあげていた量2カップを

生活病回避のダイエットとして1カップ半強くらいの量に減らしていました。

少し痩せた体型になってはいましたが目立った体調の変化もなく、

便も正常なので、引っ越しの前後は特に気に留めず

引っ越しの対処に追われていました。

バタバタしていておやつなどの時間も無く、

量を減らしたままの食事と環境の変化でいつもと異なる動きも多く、

しばらくかまってあげる時間もないなどが重なり対処が遅れ、

犬にとって飢餓状態になるまで痩せさせてしまったことに

後悔と反省、申し訳ない気持ちで一杯でした。

急いで先生の言われた通りに食事を増やし、

量は、太っていると感じていたころと同じ2カップに

脂肪のないお肉をトッピングしました。

体重は2、3ヶ月で戻り始め、

現在は、以前のようにぽちゃっとした普通のブルドックの姿で過ごしております。

今回のことで、素人判断の危険性とさまざまな環境や犬の体調の変化に

飼い主の注意がとても必要であると心から感じ、反省いたしました。

大きい方も床ずれのときに体重の重さはつらいと思いますが、

健康であれば、医師の注意がなければ、

まだ、歩けている時にダイエットなど気にせず

大好きな食事の量を減らさないであげれば良かったと、思い返し、反省し、

もしかしたら、小さい方にそうしてあげて欲しいと教えてくれたような気がします。

大きい方が居なくなってからも、いただいた大切なコト。

それは、楽しかった思い出だったり、反省だったり、感謝だったり、いろいろ。

火葬場でお別れをする時、スタッフの方に、

「他にもワンちゃんがいらっしゃいますか?」と聞かれ、

「はい、もう1匹います。」と答えると

「これからは、その子をいっぱい可愛がってあげてください。」と言われました。

そう言えば、小さい方は、赤ん坊の頃からのびのびと育ち、家弁慶で甘え放題でした。

大きい方が来てから、以前のように飼い主をひとりじめできなくなり、

自分より強い犬とはじめて生活し、

以前より少し抑えて行動するようになりました。

常に距離を保っていた2匹でしたが、

時間が経つにつれ小さい方が大きい方の近くで寝ていたり、

2匹でいるとおとなしくお留守番をしていたり、

なんとなくお互いに大事な存在なんだと感じておりました。

2014年、1月で12歳になる小さい方は、

現在、飼い主をひとりじめしながら、大きい方に見守られ、

家弁慶なぽっちゃりじいさんとなり、

一番日当たりの良い場所で昼寝をするのが日課です。

何事にも動じない、男一匹、生命力の強いブルドックの大きい方、

飼い主にしかなつかない感じの悪い甘えん坊ブルドックの小さい方、

良い時間をありがとうございます。

至らない飼い主ですが、これからもよろしくおねがいします。

逢えて良かった。











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